自粛期間中に読みたい!ある東大生が地理を大好きになるきっかけをくれた本
キーワード 地理好き
こんにちは、端くれ東大生の端ビロコウです。
本日のテーマは、国立受ける理系受験生が「理系が取り組みやすい!」みたいな文句を見かけて選びやすい科目NO.1地理!まあ、確かに日本史とかより覚える内容は少ないけどね。多分。
でも、意外と多いんだよな。覚えること。基礎知識覚えて、その知識を元に回答考察するのが「流れ」だけど、基礎知識が多くて挫折しがち。
やるからには、好きにならないと覚えにくいですよね。
なので今回は、僕が「地理」を好きになったきっかけをくれた本を紹介します。
『国マニア』吉田一郎
ナウル、サンマリノ、モルディブ、バミューダ諸島、アンティグア・バーブーダ・・・
名前は聞いたことあるかもしれないけど、それ以外の情報0だなあっていう国。
そんな国の建国のきっかけとかどうやって生計を立てているのかという明らかにマニアックな地理の情報を教えてくれるのがこの本。
実用性は本当にない。ウンチクにしかならない笑 受験問題には絶対でないもん。
でも、この本はオススメ!その理由は国の基礎知識の枠組みが自然と整理できるから。
ある国の基礎知識って「人口規模」「気候帯・植生」「主な産業」「外交関係」「文化」とかですかね。
この本は世界のマニアックな国のこれらの情報を、1国につきわずか3ページで簡潔に教えてくれます。
この本を読んで、各国の基礎知識を得る経験を繰り返すことで、脳みその中に国の基礎知識の枠組みが自然と作られます。
そうなると、地理の勉強でで有名な国の基礎情報をおさえる時にも、この枠組みを使って、情報整理がやりやすくなります。
僕自身、これを読む前と後では、国の全体像を掴む難易度がグッと下がったのを感じました。
何かを覚える時は、闇雲に情報を詰めるのではなく、枠組みやカテゴリーを作った方がいいです。アウトプットもしやすくなります。
その枠組みを自然と提供してくれるのが『国マニア』の良さかなあ。
『アヘン王国潜入記』高野秀行
ノンフィクションの部門では僕が一番好きな作家さんです。
高校時代から高野さんの本は新刊が出たら必ず買うほど大好きです!
毎回、普通の人が行けないような世界の紛争地域や無法地帯に身一つで乗り込んで、現地の人々と同じ経験を積む中で感じた思いをおもしろおかしく記してくださいます。
この本は、1990年代後半に筆者自身がミャンマー北部のアヘン生産が盛んな地域に乗り込み、現地の村に七ヶ月も住み込んで、生活を体験した内容を記したものです。
この本をおすすめする理由は、地理の教科書では感じることが絶対にできない、「現地の人々のくらし」を生々しく感じられることです。
僕自身はこの本の中の、ゲリラに巻き込まれ、麻薬栽培に手を出さなければ稼いでいけない世界でも現地の人々が明るく、楽しげに暮らしているシーンに非常に驚きを受けました。
教科書だけ読んでいても発展途上国の人々の立場や思いを少しでも知ることができることで、世界の問題とされる「南北問題」や「賃金格差」といった言葉の理解が進むと思います。